Anthropicが2026年9月23日、「Claude Marketplace」を公開しました。SlackやNotionのような外部サービスとの連携(コネクタ)、Cursorなどパートナー企業の製品購入、そして自分が作ったツールやエージェントの掲載申請――この3つを1つのページから行えるようにしたものです。

関係するのは、SlackやNotionを業務で使っていてClaudeと繋ぎたい個人・チーム、そして自作のAIツールをClaudeユーザーに届けたい開発者です。今日できる最初の一歩は、Marketplaceページを開いてコネクタ一覧を確認すること。ログイン不要・無料で見られます。

なお「企業がまとまった数の製品を調達する仕組み」や「Claude Codeのプラグイン機能との違い」はこちらの記事で解説済みです。今回はそこを再解説せず、今回の発表で新しく生まれた「コネクタ/プラグインを探す」「自分のツールを載せる」の2点に絞って書きます。

本記事のうち、Marketplaceページの表示内容(コネクタの件数・詳細ページの記載など)は2026-09-27時点で実際にページを開いて確認したものです。掲載申請の審査基準など一部は公式ドキュメントの記載に基づき、実際の申請は行っていません。

迷ったらこれ

SlackやNotionを既に業務で使っていてClaudeと繋ぎたい人は、今日Claude Marketplaceを使うのが最短です。実際に開くと、コネクタが850件・プラグインが340件表示され、Slack・Notionも「Top connectors」の一覧に入っていました(2026-09-27時点・無料閲覧)。

最初の5分でやること: Claude Marketplaceを開き、Top connectorsの一覧にSlack・Notion・Google Drive・Gmailなど自分が使っているサービスがあるか探す。ここまではログイン不要・無料です。実際に「追加」する操作にはClaudeへのログインが必要ですが、探して詳細を読むだけなら費用も登録も要りません。

自分のツールを掲載したい開発者に向くかどうかは別です。掲載申請にはPro以上の有料プランが必要なので、無料プランの人はまずプランの確認から始めることになります(詳しくは後述)。

企業のまとまった製品調達を検討している情シス担当の方は、この記事より上記の既存記事のほうが直接役立ちます。

今日からClaude Marketplaceでできるようになった3つのこと

これまで、SlackやNotionのような外部サービスとの連携方法は各サービスの案内ページに散らばっていて、どこにどんな連携があるかを一覧で見る場所がありませんでした。今回できたClaude Marketplaceのトップページには、次の3つの入口が並んでいます。

Claude Marketplaceの3つの入口(追加・購入・掲載申請)を示す図。
トップページには「追加」「購入」「掲載申請」の3つの入口が並んでいる。
  • コネクタ・プラグインを追加する: 「Add connectors and plugins」。SlackやNotionのようなアプリ・データ・ツールをClaudeに繋ぐ
  • パートナー企業の製品を購入する: 「Buy agents and products」。CursorやCrowdStrikeなど、Claudeを組み込んだソフトウェアを導入する
  • 自分のツール・エージェントを載せる: ページ下部の「Bring it to the Claude Marketplace」から、コネクタやプラグイン、製品を提出する

実際にページを開いて確認できた範囲(無料閲覧)では、コネクタが850件、プラグインが340件表示されていました(2026-09-27時点)。一方、公式の発表文では「2,000以上が今日から使える」という表現もあり、カウントの内訳は公式に説明がありません。少なくとも、これだけの数を1ページで見渡せるようになったこと自体が今回の変化です。

検索結果に出てくる「プラグインマーケットプレイス」とは別物です

「Claude Marketplace 使い方」で検索すると、marketplace.json というファイルを自分のGitHubリポジトリに置いて配布する、Claude Code向けの仕組みを解説した記事が多く出てきます。これは今回発表されたWeb版のClaude Marketplaceとは別の、並行して存在する仕組みです。

自前マーケットプレイスと公式Claude Marketplaceの違いを比較する図。
自前で作るマーケットプレイスと、審査を経て公式ディレクトリに載る今回の仕組みは別物。

自分でリポジトリに.claude-plugin/marketplace.jsonを置き、/plugin marketplace add owner/repoのようなコマンドで登録すれば、Anthropicの審査を経ずにすぐ使える――というのがその仕組みです。名前の重複を避けるため、claude-plugins-officialのようなAnthropic公式専用の名前は第三者が使えないと定められています。

これに対して今回のClaude Marketplaceは、Anthropicの審査を経て公式ディレクトリに掲載される仕組みで、一度掲載するとclaude.ai(Web)・デスクトップ/モバイルアプリ・Cowork・Claude Codeのセッションまで横断して使えるようになる、と公式ドキュメントに明記されています。「誰でもすぐ作れる自前のカタログ」と「Anthropicの審査を経て横断的に配られる公式ディレクトリ」は別物、と押さえておくと検索結果の記事と混同せずに済みます。

使い方①: Slack/Notionのようなコネクタを追加する

「コネクタ」は、ClaudeがSlackやNotionなど外部サービスの中身を読み書きできるようにする追加機能、というのが平易な説明です。

Slackコネクタの詳細ページ。ログイン必須の表示とツール一覧11個を確認できる。
Slackコネクタは追加にログインが必要で、公開されているツールは11個ある(2026-09-27時点)。

手順はシンプルです。

  1. Claude Marketplaceの「Connectors and plugins」ページを開く
  2. カテゴリ(Communication、Productivity、Developer toolsなど17区分)で絞り込むか、Top connectorsの一覧からSlack・Notionを探す
  3. コネクタの詳細ページで、必要な権限と「Sign-in Required(ログインが必要)」の表示を確認する
  4. 「Add to Claude」からClaudeにログインして追加する

実際にSlackのコネクタ詳細ページを開くと、分類は「Communication・Productivity」、提供元は「Slack」本体、ログインが必要と表示されていました。公開されているツールは、メッセージ送信・公開/非公開チャンネルの検索・ユーザー検索・スレッド読み取りなど11個です。ページには「信頼できる開発者のコネクタだけを使ってください。Anthropicは開発者が提供するツールの中身を管理しておらず、意図通りに動作し続けることを保証しません」という注意書きもありました。

Notionのコネクタも同様に、分類は「Productivity」、提供元は「Notion」本体、ログインが必要です。ワークスペースの中身を作成・編集・検索・整理できる、とページに説明があります。

どちらのコネクタも実は2025年11月から存在しており、今回新しいのはこの機能自体ではなく、850件のコネクタを1ページで見渡して選べるようになったことです。なお、Slack・Notion側でワークスペースの有料プランや管理者権限が追加で必要かどうかは、Claude側のページには記載がありません(2026-09-27時点)。社内で使う場合は、追加する前に自社のワークスペースの管理者に確認しておくと手戻りがありません。

プラグインを追加する場合

同じ「Connectors and plugins」ページには、コネクタとは別に「Top plugins」という一覧があります。

  1. Claude Marketplaceの「Connectors and plugins」ページを開く
  2. Top pluginsの一覧、またはカテゴリ絞り込みでプラグインを探す。実際に確認できたのはFrontend Design・Superpowers・Code Review・Context7・Code Simplifier・Playwrightの6件で、全体では340件が掲載されています(2026-09-27時点)

そこから先は、一覧から目的のプラグインを選んで詳細ページを開き、追加する、という操作の流れになります。

プラグインを使いたい開発者は、今日はまずTop pluginsの一覧を開き、自分の作業に合うものがあるか探すところから始めるとよいでしょう。実際に確認できた範囲(2026-09-27時点)でも、Frontend DesignやPlaywrightのような開発作業に直結するプラグインが並んでいました。

使い方②: パートナー企業の製品を購入する

Marketplaceにはもう1つ、「Agents and products」という購入導線があります。CrowdStrikeやCursor、GitLab、Snowflakeなど15社のClaude搭載ソフトウェアが並び、ボタンは「Request to buy」。押すと外部フォームに遷移し、個別の価格はページ上に公開されていません。

Agents and productsページ。CrowdStrikeやCursorなど15社のカードとRequest to buyボタン。
パートナー企業15社が並び、ボタンは『Request to buy』。個別の価格はページ上に公開されていない。

この購入は、企業がAnthropicと結んでいる契約金(committed spend)を他社製品の購入にも充てられる、という仕組みが前提です。個人の無料プランで気軽に試せる導線ではなく、企業の情シス・調達担当者向けの機能です。この購入導線と、Claude Marketplace全体が個人開発者にどう影響するかは、Claude Marketplace拡大、個人開発者への影響はで詳しく解説しているので、企業調達を検討している方はそちらをご覧ください。

使い方③: 自分のツール・エージェントを掲載する

自作のコネクタやプラグインをClaude Marketplaceに載せる場合、開発者向けのディレクトリ管理画面から申請します。公式ドキュメントに記載された手順は次の流れです。

自分のツールをClaude Marketplaceに掲載する申請フローの図。
掲載申請はGitHub連携から始まり、審査を経てPublishedになるまでインストールできない。
  1. GitHubアカウントを接続する
  2. 「Plugin bundle」か「MCP connector」(MCP=外部サービスとClaudeをやり取りさせるための共通規格)のどちらを提出するか選ぶ
  3. リポジトリURLを入力してValidateする
  4. plugin.jsonやREADMEから読み取られた掲載情報を確認する
  5. データの取り扱いに関する質問に回答する
  6. 4項目のコンプライアンス確認に答える
  7. 内容を確認して提出する

提出後は自動検証とセキュリティスキャンが行われ、内容によっては人によるレビューも入ります。ステータスはDraft→Scanning/In review→Needs changesまたはApproved→Publishedの順に進み、公式ドキュメントは「Approvedになっても、Publishedになるまではインストールできない」と明記しています。審査期間は「固定されていない」とだけ書かれ、具体的な日数の目安は見当たりませんでした。

MCPコネクタとして提出する場合は、リモートでHTTPS到達可能なサーバーであること、ツールごとに名前と「読み取り専用か」「破壊的な操作を伴うか」の注釈を付けること、OAuth 2.0によるユーザー認証(公開データのみを扱う場合は認証不要)、プライバシーポリシーやドキュメントのURL、サポート窓口、アイコン、レビュアー用のテストアカウントの用意が必要です。なお、ローカルで動くMCPサーバー単体(旧MCPB形式)は現在提出できず、配りたい場合はプラグインに含める必要があります。

提出できるのはPro・Max・Team・Enterpriseプランのアカウントのみで、Freeプランのアカウントでは提出できません。Team・Enterpriseの場合はOwner権限(Enterpriseの場合はDirectory権限を付与されたメンバーも可)が必要です。提出数は組織単位で24時間に最大10件までという上限もあります。掲載自体に手数料がかかるかどうかは、公式ドキュメントに記載が見当たりませんでした。有料プランへの加入以外に追加費用が必要かは、申請前に公式ページの最新情報で確認することをおすすめします。

どのプランで使えるか・費用はかかるか

Marketplaceは操作によって対象プランが分かれます。公式ページで確認できた範囲を整理すると次のとおりです。

操作ごとの対象プランと費用をまとめた対応表。
見る・繋ぐ側はFreeでも足りるが、載せる側はPro以上が必須という非対称な設計。
操作対象プラン費用
Marketplaceページの閲覧ログイン不要・全プラン無料
コネクタの追加(Slack・Notionなどディレクトリ由来)Free/Pro/Max/Team/Enterprise全てClaude側の追加費用の記載なし
プラグインの追加(利用)公式ページに対象プラン別の記載なし(未確認)未確認
カスタムコネクタ(自分でURLを指定する方式)Freeプランは1個まで-
パートナー製品の購入Anthropicとの契約金が前提価格非公開・個人向けではない
自分のツールの掲載申請Pro・Max・Team・Enterprise(Freeは不可)掲載手数料の記載なし

見る・繋ぐ側はFreeプランでも足りますが、載せる側はPro以上が必須という非対象な設計です。追加したコネクタや購入した製品のアップデートが自動で反映されるのか、手動の操作が必要なのかは、公式ページに明記が見当たりませんでした(2026-09-27時点)。

向いている人・向かない人

  • 向いている: 既にSlackやNotionを業務で使っていてClaudeと繋ぎたい人。自作のAIツールやMCPコネクタをClaudeユーザーに届けたい開発者(ただしPro以上のプランが前提)
  • 向かない・今日はまだ関係ない人: 企業のまとまった製品調達を検討する情シス担当者。この方向けの内容は既存記事にまとまっています

今日やることは1つです。SlackやNotionを使っているなら、Claude Marketplaceを開いてTop connectorsに自分の使っているサービスがあるか確認してみてください。ログイン不要・無料で、2026-09-27時点で850件のコネクタが並んでいるのを確認できました。自分のツールを載せたい開発者は、先にPro以上のプランへの加入が必要になる点だけ押さえておくと、申請の段階でつまずかずに済みます。

Claude Marketplaceが向いている人・向かない人を示す比較図。
既存ツールを繋ぎたい人・自作ツールを届けたい開発者向け。企業調達の担当者は別記事へ。

ログイン不要でコネクタ850件・プラグイン340件を無料で一覧できる(2026-09-27時点)

Claude Marketplace を無料で始める(公式)

もっと詳しく

掲載件数の表示の食い違い: Marketplaceページ自身のカウンタ表示はコネクタ850件・プラグイン340件(合計1,190件、2026-09-27時点)ですが、公式の発表文は「2,000以上が今日から使える」という表現になっています。内訳の集計方法についての説明は見当たらず、今後表示件数が更新される可能性もあります。

掲載件数のページ表示と公式発表文の食い違いを示す図。
Marketplaceページ自身の表示は合計1,190件、公式発表文は『2,000以上』としており、数字の表現が食い違う。

サービスパートナーという3本目の柱: Marketplaceのトップページには、コネクタ追加・製品購入と並んで「Scale with service partners」という導線もあります。実際に開くとAccenture・Bain & Company・Boston Consulting Group・Capgemini・Cognizant・Deloitteなど、合計88社が3つのティア(Global Premier 14社/Preferred 17社/Select 56社以上)に分かれて掲載されていました。これは大手コンサルティング会社との契約が前提の導線で、個人開発者やチームの日常利用には直接関係しません。

「自前マーケットプレイス」の技術詳細は対象外: 前述のとおり検索上位の記事の多くは、審査なしで誰でも作れる自前マーケットプレイスを扱っています。その設定ファイルの書式・取得元の指定方法・バージョン管理のコマンドといった具体的な作り方は、今回のClaude Marketplaceとは別の技術トピックのため、本記事では扱いません。

公式情報源

  • Anthropic公式ブログ「Claude Marketplace」発表ページ
  • Claude Marketplace本体(コネクタ・プラグイン一覧/Agents and products/Service partners)
  • Slack・Notionコネクタの詳細ページ(Marketplace内)
  • 開発者向けディレクトリ提出ガイド・MCPコネクタ提出要件(Anthropic公式ドキュメント)