JTP株式会社は2026年9月30日、企業向けの生成AIサービス「Third AI 生成AIソリューション」がOpenAIの最新モデル「GPT-6.1 Sol」に対応したと発表しました。つまり、Third AIを使う企業が選べるAIモデルの候補が増える趣旨の発表です。狙いは、高性能とコスト効率の両立をうたうモデルを、仕事で使える状態にすることです。

先に注意点を1つ。JTPの発表には、対象プラン・料金・データの扱い・既存モデルとの関係が書かれていません。この記事では、JTPとOpenAIの公式発表(2026年10月3日確認)に書かれていることと、書かれていないことを分けて整理します。本記事はこの2つの公式発表の内容に基づくもので、Third AIを実際に導入して試した結果ではありません。

迷ったらこれ:誰が何をすればいいか

  • すでにThird AIを使っている、または導入を検討している企業の担当者:GPT-6.1 Solを業務で試したい場合は、まずJTPに問い合わせて、自社の契約で使えるか・料金はどうなるかなど対応範囲を確かめる(資料請求・問い合わせフォームから)
  • AIモデルを自社のエンジニアが直接触りたい企業:Third AIを待たず、OpenAIのAPI(モデルID gpt-6.1-sol)で直接使う道がある
  • 最初の5分でやること:下の「Third AIで使う場合にJTPへ確認する項目」の表をコピーして、問い合わせ文の下書きにする

推奨をひとことで言うと、導入や運用を外部パートナーに任せたい企業はThird AI、モデルを自分で選んで細かく調整したい企業はAPI直接利用です。Third AIは導入支援つきのサービスなので、自社の開発負担を抑えやすい一方、料金や提供範囲は問い合わせで確かめる必要があります。API経由で自社選択したい場合は、GPT-6.1 Solとは?Astra比1/5価格で乗り換え判断で単価比較が確認できます。

Third AIとAPI直接利用の向く企業を比べた図
任せたいならThird AI、自分で触りたいならAPI直接利用、と最初の5分で選べます。

Third AIとは何か

Third AIは、JTPが提供する「AIインテグレーションサービス」です。インテグレーションとは、企業ごとの環境に合わせてシステムを組み合わせて導入することを指します。個人がアカウントを作って無料で試すタイプのアプリではありません。

Third AIの特徴をまとめた図
Third AIは個人向けの無料アプリではなく、企業向けの導入サービスだと分かります。

公式の記載で確認できる特徴は次のとおりです。

  • 2023年6月に提供を開始し、140社以上の企業・組織の生成AIの安全な利用を支援している
  • 生成AIアプリを、顧客のクラウド環境に「シングルテナント」(自社専用の領域)でインストールする
  • 社内データに基づいて回答を作る機能(RAG)、「インターネット検索」「データ分析」などを選んで独自のAIアプリを作る機能、複数のRAGをAIが自動で判別して答えるエージェント機能がある
  • 一部の機能には、別途オプション料金が必要

運営するJTPは1987年設立で、海外ITベンダー向けのテクニカルサポートやITシステムの設計・構築・運用、サイバーセキュリティなども手がける会社です。

GPT-6.1 Sol対応で何が変わったか

JTPの発表文には「既存の実装済みモデルに加えて、最新モデルにも迅速に対応することで、お客様の多様なご要望やビジネス課題に最適なモデルを選択いただけます」とあります。これを仕事の言葉にすると、次のようになります。

JTP公式発表の GPT-6.1 Sol 対応の記載箇所
公式発表の「既存の実装済みモデルに加えて」という一文が、選べるモデルが増える根拠です。
BeforeAfter(公式の趣旨から読み取れる範囲)
選べるモデルThird AIに実装済みのモデル実装済みのモデルに加えてGPT-6.1 Solも候補に
狙い業務に合うモデルを実装済みの中から選ぶ高性能とコスト効率の両立をうたうモデルも選べる
発表時点の状態-対応が完了したと記載

ここで読み違えやすい点が2つあります。

  1. 既存モデルが置き換わるのか、並んで使えるのかは書かれていません。「加えて」という言い方から選択肢が増える趣旨と読めますが、明記はありません
  2. Third AI経由の料金に、OpenAIのAPI単価がそのまま当てはまるかも書かれていません。下で紹介する単価は、OpenAIが公開しているAPI直接利用の価格です

GPT-6.1 Solはどんなモデルか

OpenAIの発表では、GPT-6.1 Solは2026年9月29日(米国時間)に発表されたモデルで、「GPT-6 Solのアップグレード」と位置づけられています。最高性能帯のモデル「GPT-6 Astra」に近い能力を、より低いコストで使える中上位クラスのモデルです。OpenAIは、総合的な能力ではGPT-6 Astraが引き続き最高のモデルだと書いています。

GPT-6.1 Solの主な仕様をまとめた図
扱える文章量と入出力の種類が、導入前に見る主な仕様です。

主な仕様(OpenAI公式のモデルページ)は次のとおりです。

  • 一度に扱える文章量(コンテキスト)は1,050,000トークン、最大出力は128,000トークン(トークンはAIが文章を数える単位)
  • 知識の更新時点は2026年4月30日
  • 入力はテキストと画像、出力はテキスト。音声と動画には対応しない
  • 米国・EUのデータ保管地域の指定に対応(EUではFastモードは使えない)
  • APIのモデルIDは gpt-6.1-sol。ChatGPTではPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduのユーザーが、ChatGPT WorkとCodexで利用できる(通常のChat画面ではまだ使えない)

GPT-6.1 SolとGPT-6 Astraの違い

OpenAI公式のモデルページにある標準のAPI料金(100万トークンあたり)を比べると、次のとおりです。

GPT-6.1 SolとGPT-6 AstraのAPI料金比較
入力と出力の単価はSolがAstraの5分の1です。
項目GPT-6.1 SolGPT-6 Astra
入力$2.00$10.00
キャッシュ入力(同じ内容の再利用分)$0.10$1.00
出力$10.00$50.00
キャッシュ書き込み$2.50$12.50
コンテキスト/最大出力1,050,000/128,0001,050,000/128,000

入力・出力・キャッシュ書き込みの単価はSolがAstraの5分の1、キャッシュ入力は10分の1です。たとえば出力を100万トークン作らせる場合、Solは$10、Astraは$50という計算になります。

料金と使う前の注意点

標準の単価以外に、OpenAIのモデルページには次の条件が書かれています。

料金が変わる条件をまとめた図
入力の長さと処理方式で料金が変わるので、使い方を決めてから見積もります。
  • 長い入力は割高:1回の入力が272,000トークンを超えると、そのリクエスト全体で入力とキャッシュが2倍、出力が1.5倍の料金になる(SolもAstraも同じ)
  • 処理方式で価格が変わる:BatchとFlexは標準の50%、Fastは2倍。特定の地域で処理する場合は10%加算
  • 思考量の設定(reasoning.effort)は low・medium(既定)・high・xhigh・max の5段階。none と minimal は使えない
  • ツール呼び出しはResponses APIで行う。Chat Completions APIはツール呼び出しなしなら使える

Ultrafastという高速な提供形態も、OpenAIの発表ではSol・Astraともに提供開始とされています。API、または新設の月額$500のProティアのChatGPT Work/Codexから使えます。ChatGPT各プランの機能差はChatGPT金融版の核Astra、Proでも未提供で整理されています。

ベンチマークの読み方

OpenAIは、性能の目安として次の結果を公表しています。

事実誤認率の比較と注意書き
数字は比較の入口として見て、自社の業務での確認は別に必要です。
  • DeepSWE v1.1(ソフトウェア開発の課題):約5分の1のコストでGPT-6 Astraと同等。GPT-6 Solの最高スコアを6.4ポイント上回る
  • OSWorld 2.0(PC操作の課題・オフラインセット):思考量最大でGPT-6 Solを7ポイント上回り、Astraとの差は2.1ポイント
  • Terminal-Bench Science 0.1(思考量最大):平均のタスクコストはSolが$5.47、Opus 5.5が$23.21、Astraが$23.80。最高スコアはAstraの68.1%
  • 事実誤認率(思考量「超高」):GPT-6 Solの4.5%から4.1%に改善。Astraは4.0%

注意したいのは、OpenAI自身が事実誤認率の評価を「意図的に選んだ難しいプロンプトで、通常の利用を代表しない」と書いている点です。数字は比較の入口として見て、自社の業務で使えるかは別に確かめる必要があります。

Third AIで使う場合にJTPへ確認する項目

JTPの発表に記載がなかった事項は、そのまま問い合わせ項目になります。

JTPへ確認する項目と公式発表の記載
記載がない点は、そのまま問い合わせの質問になります。
確認項目公式発表の記載聞くときの例
対象プラン記載なし現在の契約プランでGPT-6.1 Solは使えるか
料金記載なしモデル追加で費用は変わるか。オプション料金の対象か
既存モデルとの関係「加えて」とあるが明記なし既存モデルと並べて使い分けられるか
利用開始時期「対応が完了」のみ自社環境に反映されるのはいつか
データの扱い記載なし入力データの保管場所・学習への利用はどうなるか
移行方法記載なし既存のAIアプリのモデル切り替えに作業は必要か
提供形態顧客のクラウド環境へのインストールまでAPI経由か、他の形態か

問い合わせは、JTPの公式ページ下部にある資料請求・お問い合わせのメールフォームか電話から行えます。料金は公式に掲載がないため、見積もりにはJTPへの問い合わせが必要です。

向いている企業・向かない企業

これは公式の比較ではなく、公式情報から導いた判断の目安です。

Third AIとAPI直接利用の向き不向き
自社の体制と、稟議に料金が必要かどうかで選び分けます。
Third AI(外部パートナー経由)API直接利用
向く企業導入・運用を任せたい。社内に開発体制が少ない。安全な利用環境を整えたい自社エンジニアがモデルや設定を細かく選びたい
向かない企業料金が決まらないと稟議が進められない(要問い合わせのため)運用・セキュリティの設計を自前で持てない
単価の見え方公式発表に記載なしOpenAIが公開(上の表)

Third AIは「今日から無料で試せる」サービスではありません。無料トライアルの案内も公式発表にはありません。まず資料請求で、自社の業務に当てはまるかを確かめるのが現実的な最初の一歩です。

次の一歩:JTPに資料請求・問い合わせをする

GPT-6.1 Solは、OpenAIの公式の数字では、最高性能帯のAstraに近い能力を入力・出力の単価5分の1で使えるモデルです。ただしThird AIで使えるプランや料金は、JTPの発表に記載がありません。料金は公式に掲載がないため、見積もりはJTPへの問い合わせが必要で、判断の材料は問い合わせでしか手に入りません。

JTP公式ページ下部のお問い合わせボタン
資料請求と問い合わせは、JTP公式ページ下部のこのボタンから行えます。

GPT-6.1 Solを業務で試したい企業は、今日、上の確認項目を持ってJTPに資料請求・問い合わせをしてみてください。

140社以上の生成AI安全利用を支援。

Third AI 生成AIソリューション(JTP) を申し込む(公式)

もっと詳しく

OpenAIのモデルを業務で使う場面のイメージは、次の記事も参考になります。

本記事の情報は、JTP公式発表(2026年9月30日、PR TIMES掲載)とOpenAI公式のモデル発表・モデルページ(いずれも2026年10月3日確認)に基づきます。料金や提供条件は変わるため、申し込み前に各公式ページで最新の内容をご確認ください。