Claude Codeは、自分のPCのプロジェクトを読み、ファイルを書き換え、コマンドまで実行してくれるAIです。この記事を読み終えると、手元にインストールして起動し、簡単な依頼を1つ出せる状態になります。

実際に手を動かして測ったのは、npm版のインストール(29秒・1コマンド)です。起動以降の操作と各コマンドの仕様は、公式ドキュメント(2026-10-15確認)に基づいて書いています。実測と公式情報は、本文中で区別しています。

迷ったらこれ:公式推奨のインストールで、小さな依頼を1つ

ローカルPCに公式のネイティブ版を入れ、プロジェクトのフォルダで claude を起動し、CLAUDE.md(AIへの取扱説明書)を置く。 初めてならこの最小構成で足ります。常時稼働させたいなら、慣れてからVPS(借りて使う遠隔のサーバー)で検討すれば十分です。

最初の5分でやる5ステップの手順図
この5ステップを順に進めれば、最短で最初の依頼まで届く。
  • 向く人: 手元のPCで開発している個人開発者、副業エンジニア
  • 向かない人: 無料のまま試したい人。公式の案内では、無料のclaude.aiプランにClaude Codeは含まれません(Pro以上のサブスク、またはAPI契約などが必要です)

実測で見えた得は、導入が軽いことです。npm版のインストールは npm install の1コマンドで、29秒で終わりました。ネイティブ版も、公式の手順は1行のコマンドです。

最初の5分でやること(5ステップ)

  1. 契約(Pro/Max/Team/Enterprise、またはAPI)があるか確認する
  2. インストールのコマンドを1行実行する
  3. 新しいターミナルで claude --version を打ち、版が出るか確かめる
  4. プロジェクトのフォルダで claude を起動し、ブラウザでログインする
  5. what does this project do? と聞いてから、小さな変更を1つ頼む

各ステップの詳細は、以下の順に説明します。

Claude Codeとは:チャットボットとの違い

公式は、Claude Codeを「エージェント型のコーディングツール」と説明しています。コードベースを読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールとつなぎます。

チャットボット型とClaude Codeの比較図
違いは、質問に答えて待つのか、読む・行動する・確かめるを自走するのか、の1点。

違いは1点に絞れます。質問に答えて待つのではなく、ファイルを読み、コマンドを実行し、変更を加えて、自律的に問題を解くことです。 公式の説明では、動きは次の3フェーズです。

  1. 文脈を集める(ファイルを読む、検索する)
  2. 行動する(編集する、コマンドを実行する)
  3. 結果を確かめる(テストを回すなど)

途中で割り込んで軌道修正もできます。

観点チャットボット型(一般的な使い方)Claude Code(公式の記述)
ファイル貼り付けた範囲だけプロジェクト全体を読み、編集・新規作成する
コマンド実行しないテスト・ビルド・gitを自分で実行する
結果の確認人が行う実行して確かめる流れを持つ
変更の安全性該当なし編集前に承認を聞く。巻き戻しもできる

左列は一般的な使い方の説明で、右列が公式の記述です。

使える場所は5つあります。ターミナル(CLI)、VS Code、JetBrains、デスクトップアプリ、Web(claude.ai/code)で、SlackやCI/CDからも使えます。どれも同じエンジンで、CLAUDE.md・設定・MCP(外部ツールとつなぐ仕組み)は共通です。デスクトップアプリはCLIの別途インストールが不要ですが、有料サブスクが必要です。JetBrainsプラグインはCLIを別に入れる必要があります。この記事は、いちばん基本になるターミナルで進めます。

使う前に:契約と動作環境

先に確認しておくと、後で止まりません。

契約と動作環境の確認ポイント
最初に契約と動作環境を確かめれば、後で止まらない。

契約: 前提になるのは、Pro / Max / Team / Enterpriseのいずれか、Claude Console(API)、またはBedrockなどのクラウド経由です。無料のclaude.aiプランにはClaude Codeが含まれません。 料金の比較はこの記事の主題ではないので、判断材料はClaude Code Pro/Max料金を実測で判断にまとめています。

動作環境(公式)

項目要件
OSmacOS 13.0以上 / Windows 10 1809以上 または Server 2019以上 / Ubuntu 20.04以上 / Debian 10以上 / Alpine 3.19以上
メモリ4GB以上
CPUx64またはARM64
その他ネット接続必須。対応国のみ
シェルBash / Zsh / PowerShell / CMD

Windowsでは、Git for Windowsは任意です。入れるとGit BashがBashツールに使われ、入れないとPowerShellツールが使われます。管理者権限は不要です。

インストールから初回起動まで

npm版インストールの実行ログ
npm版は1コマンド・29秒で入り、版は2.1.300だった(2026-10-15・ローカル導入の実測)。

1. インストール(公式推奨のネイティブ版)

OSに合わせて、コマンドを1行実行します。

  • macOS / Linux / WSL: curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
  • Windows PowerShell: irm https://claude.ai/install.ps1 | iex
  • Windows CMD: curl -fsSL https://claude.ai/install.cmd -o install.cmd && install.cmd && del install.cmd

公式の案内では、インストール中は進捗が表示されません。終わったら新しいターミナルを開き、版を確認します。

claude --version

2.1.211 (Claude Code) のように版が出れば成功です(数字は公式ページの例)。診断には claude doctor が使えます。読み取り専用なので、実行しても環境は変わりません。

ネイティブ版はバックグラウンドで自動更新されます。HomebrewやWinGetで入れた場合は自動更新がなく、自分でupgradeします。

2. すでにNode.jsがあるなら、npm版でも入る(実測)

npm版も選べます。通常の入れ方は次の1行です。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

私たちの測定では、既存の環境を変えないよう作業フォルダ内に導入する npm install --prefix ./cc @anthropic-ai/claude-code を実行しました(2026-10-15、Windows 11、Node v22.17.1)。

項目結果
手順数1コマンド
所要時間29秒(added 2 packages in 28s)
エラーなし
入った版2.1.300
入ったものclaude-code と、Windows用の実体 claude-code-win32-x64 の2パッケージ

パッケージの engines は node >=22.0.0 で、公式の「Node.js 22以上」と一致しました。古い解説にある「Node.js 18以上」は現行と異なります。公式によると、古いNodeでは警告(EBADENGINE)が出ても導入は完了し、実行もできます。npm版の実体は単体のネイティブバイナリなので、実行時にNodeは使いません。sudo npm install -g は非推奨です。

どちらで入れても動きます。迷う場合は、自動更新のあるネイティブ版にしておくのが無難です。

3. 初回起動とログイン

作業したいプロジェクトのフォルダに移動して、claude を実行します。初回はログインを求められ、ブラウザで認証します。認証情報は保存されるので、次回からは再ログイン不要です。あとから切り替えたいときは /login を使います。ANTHROPIC_API_KEY を設定して承認すれば、ログインを省くこともできます。

ここまでの起動と認証は、公式の案内に基づく手順です。

導入が済んだ直後が、使い始めの判断点です。手元に入った状態でまず小さな依頼を試し、続けるか決められます。入れるだけなら、実測では1コマンド・29秒でした。

Claude Codeは無料プランでは使えず、導入はnpmの1コマンド・29秒で終わった

Claude Code の料金プランを確認する(公式)

最初の依頼と承認の流れ

公式クイックスタートが勧める最初の依頼は、2つです。

最初の依頼から承認、適用までの流れ
変更の前に必ず承認の画面で止まるので、差分を読んでからYesを選べる。
what does this project do?

プロジェクトの概要を聞いて、読み取りの動きを確かめます。続けて小さな変更を頼みます。

add a hello world function to the main file

ファイルが変わる前に、承認を聞かれます。Yes を選ぶと適用されます。承認する前にファイルが書き換わることはありません。

指示は具体的に、成功基準も渡す

公式のベストプラクティスには、頼み方の対比があります。「fix the login bug」だけより、次のように書くほうが意図に近くなります。

ログインがセッション切れの後に失敗するという報告がある。src/auth/ の認証フロー、特にトークン更新を調べて。再現する失敗テストを書いてから直して。

もう1つのコツは、確かめる手段を一緒に渡すことです。テスト、ビルド、スクリーンショットなど、Claudeが自分で実行して合否が分かるものです。公式は、見た目が完成なだけでは止まってしまうと書いています。例は「validateEmailを書いて。[email protected] はtrue、invalid はfalse。実装後にテストを実行して」です。

ファイルは @ファイル名 で指定できます。画像の貼り付けやURLの指定もできます。作業が大きいときは「探索 → 計画 → 実装 → コミット」の順を公式は勧めていますが、差分を1文で言えるほど小さな作業なら計画は省いて構いません。

失敗しても戻せる

ファイルを編集する前に、スナップショットが取られます。Escを2回押すか /rewind で戻せます。ただしBash経由の変更や外部システムへの操作は戻せません。gitの代わりにはならないので、gitで管理されたプロジェクトで試すと安心です。

CLAUDE.mdの書き方

CLAUDE.mdは、プロジェクトの決まりごとをClaudeに伝えるファイルです。毎回同じ説明をしなくて済みます。

CLAUDE.mdの作り方と置き場所
雛形は /init に任せ、置き場所と長さの目安だけ押さえれば始められる。

置き場所(公式)

場所用途
./CLAUDE.md または ./.claude/CLAUDE.mdプロジェクト用(チームで共有)
~/.claude/CLAUDE.md自分の全プロジェクト共通
./CLAUDE.local.md自分だけのプロジェクト別設定(.gitignore推奨)

起動したフォルダとその上位のCLAUDE.mdが起動時に読まれます。サブフォルダのものは、そこのファイルに触れたときに読まれます。

最初は /init で雛形を作るのが近道です。コードベースを解析して、見つけたビルドコマンド、テスト手順、規約入りのCLAUDE.mdを作ります。すでにある場合は上書きせず、改善案を出します。読み込まれたかは /context の Memory files で確認できます。

最小の例(公式の例をもとにした形)

# Code style
- ES modulesを使う(CommonJSは使わない)
- インデントは2スペース

# Workflow
- 変更したら必ず typecheck を実行する
- 全体のテストより、単体テストを優先する

書き方の公式指針

  • 検証できる具体性で書く(「2スペースインデント」はよく、「きれいに整形」はだめ)
  • 1ファイル200行未満を目標にする
  • 見出しと箇条書きで構造化し、矛盾する指示は避ける
  • 入れるもの: 推測できないBashコマンド、既定と違う書式ルール、テスト手順、ブランチ・PRの規約
  • 入れないもの: コードを読めば分かること、長い説明、頻繁に変わる情報

CLAUDE.mdは強制設定ではなく、文脈として扱われます。守られないときは、書き方を具体的にしてみてください。

最初に覚える操作

権限モード4種の違い
権限モードを選べば、勝手に何か実行される不安を自分で調整できる。

権限モードとShift+Tab

「勝手に何か実行されないか」という不安は、権限モードで解消できます。

モード無確認でやること
Manual(旧default)読み取りのみ
acceptEditsファイル編集と、mkdir・mvなど
plan読んで計画を出すだけ。承認まで編集不可
auto分類器モデルが裏で審査

Shift+Tabで切り替わります。順番は auto → Manual → acceptEdits → plan → auto です。状態バーに manual mode on、plan mode on のように表示されます。planには /plan や claude --permission-mode plan でも入れます。初めて触る間は、planやManualで動きを見るのが安心です。

autoモードは、公式では全プランで使えると書かれています(モデル条件あり)。古い解説に見られる「Proでは使えない」は、現行の公式と食い違います。v2.1.283以降は、対話式のターミナルとVS Codeで標準の開始モードになります。

許可・確認・拒否のルールは /permissions で管理します。

会話が長くなったら:/clear と /compact

会話の窓が埋まると、性能が落ちます。無関係な話題に移るときは /clear、続けたいときは /compact(要約)を使います。/context で使用状況を確認できます。窓が満杯に近づくと自動で圧縮されますが、会話序盤の細かい指示は失われることがあります。消えては困るルールはCLAUDE.mdに書きます。

同じ指摘を2回以上しても直らないなら、/clear して、学んだ内容を入れた具体的な指示で始め直すほうがよい、と公式は勧めています。

よく使うコマンド

コマンド働き
/helpヘルプ表示
/clear空の新会話(別名 /reset /new)
/compact会話の要約
/resume過去の会話を再開
/initCLAUDE.mdの雛形を生成
/review現在の差分をレビュー
/permissions許可・確認・拒否ルールの管理
/rewind巻き戻し
/memoryCLAUDE.mdの編集
/modelモデル切替

シェルからの起動は claude(対話)、claude "task"(初期プロンプト付き)、claude -p "query"(1回実行して終了)、claude -c(直近の会話を継続)、claude -r(会話を選んで再開)です。/ でコマンドとスキルの一覧、Tabで補完、↑で履歴が出ます。

よくある失敗トップ3

導入前後に止まりやすい点を、公式の記載から整理します。この3つは、公式の記載をもとにした予防策です。

よくある失敗3つと対処
止まりやすい3点は、起動前の確認で防げる。
  1. claude が見つからない: PATHが通っていないときに起きます。新しいターミナルを開き直し、claude doctor で確認します。
  2. PowerShellとCMDのコマンドを取り違える: irm ... | iex はPowerShell用、curl ... && install.cmd はCMD用です。違うほうに貼ると、irm や && でエラーになります。今開いているのがどちらか、先に確認してください。
  3. 無料プランのままで始めようとする: 無料のclaude.aiプランにClaude Codeは含まれません。起動前に契約を確認します。

Nodeのバージョンで悩む必要はありません。ネイティブ版はNode不要で、npm版でも古いNodeでは警告が出るだけで導入は完了すると、公式に書かれています。

次の一歩:まず小さな依頼を1つ

今日やることは、自分のプロジェクトで claude を起動し、what does this project do? と聞いてから、小さな変更を1つ頼むことです。承認の画面で止まるので、Yesを選ぶ前に差分を読めば、動きの全体が分かります。

今日やることのまとめ
導入は軽いので、まず入れて小さな依頼を1つ通せば全体像が掴める。

導入は1コマンドで、npm版では29秒でした。まず入れて、小さな依頼を1つ通してみてください。

Claude Codeは無料プランでは使えず、導入はnpmの1コマンド・29秒で終わった

Claude Code の料金プランを確認する(公式)

そのあとで、常時稼働させたくなったらClaude CodeをVPSに常駐させる実測ガイドへ進めば十分です。料金プランの選び方は、先ほどのClaude Code Pro/Max料金を実測で判断が参考になります。

複数のモデルを試す場合は、Claude Fable 5.1とは?Opus 5との違いと料金で各モデルの特性と価格帯を確認してから選ぶと、無駄が少ないです。

もっと詳しく

公式ドキュメントの入口: 概要(code.claude.com/docs/en/overview)、セットアップ(…/setup)、クイックスタート(…/quickstart)、ベストプラクティス(…/best-practices)、権限モード(…/permission-modes)、CLAUDE.md(…/memory)、コマンド一覧(…/commands)。

スキルとMCP: .claude/skills/<name>/SKILL.md を置くと、/<name> で呼べます。MCPは claude mcp add で接続します。繰り返す指示がたまったらスキルにする、という順番で十分です。

チャットボット型との使い分け: 概念の整理や短い質問はチャットボットで足ります。手元のファイルを読み、直し、テストで確かめるところまで任せたいなら、Claude Codeです。

この記事の範囲: 実測したのはnpm版のインストールです。ネイティブ版の所要時間、起動後の操作、/init の実出力は実測しておらず、公式の記載に基づきます。料金は変わるため、申し込み前に公式の料金ページで最新を確認してください。


逆方向リンク(既存記事への追記提案):

  1. /ja/blog/claude-code-pro-max-pricing-real-test/ — 序章に「初心者向け導入ガイドはClaude Code使い方|インストールから最初の依頼までを参照」を追加

  2. /ja/blog/claude-code-vps-remote-control-docker-lab/ — 序章に「基本的な使い方はClaude Code使い方|インストールから最初の依頼までから。本ガイドは常時稼働の応用編です」を追加