AIニュースは、見出しを追うだけだと「自分の仕事に関係があるのか」が分かりません。このまとめは、2026年10月前後に発表された26件を できること・料金の目安・向く人・発表元が示した日付 の同じ型で並べ、用途から選べるようにしました。

読み終えると分かることは3つです。

  • 今月の発表のうち、無料で触れるものはどれか
  • 個人・開発者・企業のどれに向く発表か
  • 「計画」や「限定提供」「段階展開」など、まだ全員には使えない発表はどれか

数字と日付は、発表元の公式ページ、公式ドキュメント、プレスリリースで確かめた内容です。一部は報道や二次情報によるもので、その箇所には「報道によると」と添えました。実際に操作して測った結果ではなく、公式情報の整理です。

迷ったらこれ:今月の用途別おすすめ3つ

こんな人まず見るもの理由
設計書・提案資料・論文などの文書を、AIにチェックしてもらいたい個人Google Deep Review全ユーザーに週2回のレビューが無料。利用先のページから始められる
日本語のAIをまず無料で触りたい人(日本国内の居住者・法人)Sarashina 無償ベータ料金は無料で、Googleアカウントでログインするだけ。提供終了時期は未定
音声エージェントを運用している企業ElevenAgents Architectアルファ期間(2026年10月まで)は無料で、エージェント分数やLLM料金に計上されない

いちばん手軽なのは Deep Review です。無料枠は 週2回 と決まっているので、最初の5分でやることは次の3つに絞れます。

Deep Review・Sarashina・Architectの用途別おすすめ比較
用途ごとに、まず見るものが一目で分かります。
  1. 手元の文書から、見てほしい1本を決める(形式は当初 PDF かプレーンテキスト)
  2. https://research.google/deepreview を開いて文書を入れる
  3. 返ってきた指摘のうち、自分の文書に当てはまるものを1つ直す

2回しか使えないので、練習用の文書ではなく「本当に点検してほしい1本」を入れるのが得です。

2026年10月の新発表 早見表

日付は報道の掲載日ではなく、発表元(企業・研究機関)が示した日付 です。報道の記事日は発表から数日遅れることが多く、そのまま使うと日付がずれます。10月22日に追記した13件も同じ基準で並べています(提供開始日が発表日と違うものは本文に併記しました)。

発表日は発表元の日付を使うという説明図
報道の記事日ではなく発表元の日付で並べているので、日付のずれに気づけます。
サービスできること料金の目安向く人公式の発表日
Google Deep Review文書をAIが点検する無料枠は週2回文書を書く個人・研究者2026-10-14
Meta Muse Wonder記憶と長時間作業に強いモデルAPI: 入力$4.00・出力$20.00 /100万トークン開発者2026-10-12
Google Play の自分用アプリAI Studioで作ったアプリを自分の端末に入れる発表では料金に触れていない自作アプリを試したい人2026-10-13(報道)
Sarashina 無償ベータAPIとチャットで日本語AIを使う無料日本国内の個人・開発者2026-10-13
ElevenAgents ArchitectElevenAgents のアルファ版機能アルファ期間は無料(10月まで)ElevenAgents を使う企業2026-10-20 時点でアルファ版
Veeva Study Builder Agent臨床試験の設定を進めるEDCの一部で追加ライセンス不要治験を運営する企業英語版 2026-09-24/日本語版 2026-10-08
KS+ SFA営業支援(SFA)ツール月額3,000円/ID(税抜)〜営業組織2026-10-08
GMO AIOブースト for ECEC事業者向けのコンサルティング個社別・基本契約6か月EC事業者2026-10-08
Atlassian Service Collection変更リスクのAI評価など発表に料金の記載なしIT運用部門2026-10-14
DeepMind × GovTech 端末内詐欺検知会話の判定を端末上で行う発表に記載なし端末内AIの動向を知りたい人(提供時期は未発表)2026-10-14
Personal Agent ProtocolSierra と Meta が発表したプロトコル(v0.1 仕様は10月後半公開予定)発表に料金の記載なし仕様の公開を待って動向を追いたい開発者・事業者2026-10-06
Reflection Beam501Bのオープンウェイトモデル重みは Apache 2.0 で入手可(GPU必須)自社でモデルを動かせる開発チーム2026-10-16
Gartner のFDE予測企業の70%が2028年までに放棄と予測該当なし導入を判断する担当者2026-09-29
ChatGPT「GPT-6 Astra Pro」応答の高速化、複数エージェントの並列作業本稿では扱わない(OpenAI の公式案内を参照)ChatGPT で調べものや資料づくりを多く行う人OpenAI 公式 X 投稿で告知
ChatSense(ナレッジセンス)PC作業を録画してマニュアル化・操作を代行新機能の料金は記載なし(β版ユーザー募集中)長いPC作業を自動化したい法人2026-10-19
GMO AI RAG × JOINT AI Flow byGMO社内文書を参照する業務フローの自動化記載なし(両サービスの契約が必要)社内規程をもとに業務を回したい企業2026-10-19
トヨクモ FormBridgeAIがフォームのデザイン設定を提案追加料金なし(既存コースに含まれる)kintone 連携フォームを使う企業2026-10-19(提供開始は10-16)
JAPAN AI Search 3.0出典つきの社内ナレッジ検索追加の月額なし(クレジット消費)社内文書の検索・問い合わせ対応の担当者2026-10-19
Gemini アプリ → Google サイト作ったアプリをワンクリックでサイトに書き出す記載なし小さな業務アプリを社内サイトにしたい人2026-10-19
スプレッドシート × Gemini(BigQuery)自然言語で BigQuery のデータを分析対象エディション・プランに含まれるSQLを書かずに大きなデータを集計したい人2026-10-19
lisnavi(Scene Live)営業データを外部AIから参照・分析記載なしアウトバウンドコールの運用担当2026-10-20
HIX AI「スキル」複数ステップの作業をまとめて自動実行記載なし資料作成やリサーチを任せたい人2026-10-20
GMOサイン「AI Flowオプション」会話から契約書の検索・署名依頼記載なし電子契約を多く扱う企業2026-10-21
OpenAI × Google CloudOpenAI のモデルと Codex を Gemini Model Garden 経由で提供へ現時点で不明Google Cloud で請求をまとめたい企業2026-10-21
JAPAN AI 3.0アプリ配布・モデル自動選択・新料金プランFree/Team 月2,980円/名/他は個別見積全社でAIを定着させたい企業2026-10-22
Shopify「shop.md」「shop.dev」AIエージェントが商品選びから購入までを代行記載なしEC の買い物をAIに任せたい人・開発者2026-10-22

論文や設計書などの文書をAIに点検してもらいたい人には、全ユーザー週2回まで無料のDeep Reviewが合います。

Google Deep Review を無料で始める(公式)

選び方:三つの質問で絞る

26件すべてを追う必要はありません。次の順に聞くと、読む相手が絞れます。

無料か、条件に合うか、もう使えるかの三つの質問の流れ
この順に聞けば、26件のうち自分が読む発表が絞れます。

1. いま無料で触れるか。 触れるのは Deep Review(週2回)、Sarashina(無償ベータ)、Architect(10月中)の3つです。Reflection Beam は重みが無料で入手できますが、動かすのに大量のGPUメモリが要ります。FormBridge の AI 機能と JAPAN AI Search 3.0 は追加の月額料金がありませんが、どちらも既存の契約が前提です。

2. 使えるのは自分の条件か。 Sarashina は日本国内の居住者か法人に限られます。Architect は ElevenAgents の利用企業向け、Atlassian の変更リスク評価は Jira Service Management の Premium か Enterprise 向けです。スプレッドシートの Gemini 分析は対象エディションが決まっており、BigQuery へのクエリ権限も必要です。GMO AI RAG × JOINT AI Flow は両サービスの契約が要ります。

3. もう使えるのか、計画なのか。 Veeva は2026年12月の早期導入向け提供が「計画」、KS+ の API と MCP は「予定」です。ChatSense の新機能はβ版ユーザーを募集している段階で、スプレッドシートの Gemini 分析は全体に行き渡るまで最大15日かかる段階展開です。今日使える話かどうかは、ここで見分けてください。

一般向け・開発者向けの発表

Deep Review・Muse Wonder・Sarashinaの料金と向く人の比較
料金と向く人を並べると、無料で試せるものと開発者向けの違いが分かります。

Google Deep Review

何ができるか。 設計書、プレゼン、法務や財務の文書、研究論文をAIが点検します。Google Research のブログ(2026-10-14)が一般公開を告知しました。出自は、4つのコンピュータサイエンス学会(STOC・ICML・NeurIPS・ICLR)で試行した Paper Assistant Tool で、1.6万件超の原稿を処理した実績が示されています。

料金。 無料枠は全ユーザーに週2回のレビューです。多く使う人は Gemini API キーを接続して上限を広げられますが、ブログに具体的な料金の記載はありません。

向く人・向かない人。 向くのは、提出前の文書を第三者の目で点検したい個人です。向かないのは、週に何本も文書を通したい人と、複数ファイルをまとめて入れたい人です。入力形式は当初 PDF とプレーンテキストで、複数ファイル入力は「近日対応」とされています。

データの扱い。 文書はモデルの学習やファインチューニングに使われません。アップロードした文書は、画面表示のためだけに1年間保存されます。

最新の更新。 2026-10-14 に一般公開。

Meta Muse Wonder

何ができるか。 Meta が2026-10-12 に「最も高性能なモデル」として発表した Muse Wonder と Muse Wonder Full です。個人・業務のエージェント作業向けで、会話をまたいで関連情報を保持する Active Memory と、多段階の作業を続けてエラーから復帰し、重要な操作の前に確認を求める Active Focus が特徴です。

料金。 API の muse-wonder-1.0 は、標準モードで100万トークンあたり入力$4.00、キャッシュ入力$0.20、出力$20.00です。Muse Code の月額料金は、公式ニュースに記載がありませんでした。提供先は、Muse Wonder が Meta Model API と Muse Code、Muse Wonder Full が Muse Code の購読者向けです。

向く人・向かない人。 向くのは、エージェントを自作・運用する開発者です。向かないのは、無料で試したい人です。公式ニュースに無料枠の記載はなく、コンテキスト長の記載もありません。

最新の更新。 2026-10-12 に発表。

Google Play の「自分用アプリ」

何ができるか。 報道によると、Google AI Studio で作った Android アプリを、開発者アカウントなしで自分の端末に非公開で入れられます。Play の検索や一覧には出ません。あわせて、Ask Play が似たアプリを比べて主な違いを説明できるようになります。AI Studio 自体の始め方はGoogle AI Studioの使い方にまとめています。

料金。 発表では料金に触れていません。

向く人・向かない人。 向くのは、自分専用の小さなアプリを作って試したい人です。向かないのは、日本で今すぐ使いたい人です。当初は米国の18歳以上が対象で、身近な人への共有は今後数か月で予定されています。広く配る場合は開発者アカウントに移行し、通常の審査を受けます。

最新の更新。 2026-10-13 に発表(報道)。

Sarashina 無償ベータ(SB Intuitions)

何ができるか。 APIとブラウザのチャットが無料で使えます。2026-10-13 に始まり、Google アカウントのソーシャルログインだけで、事前の申し込みは不要です。API は mini・nano・guard・embedding・rerank・translate の6モデルです。

料金。 無料です。提供終了時期は「未定」とされています。

向く人・向かない人。 向くのは、日本語のAIを無料で試したい個人と開発者です。次の3点は先に知っておく必要があります。

  • 2026-10-14 時点の利用規約では、利用できるのは日本国内の個人・法人に限られます
  • 2026-10-14 時点の公式ドキュメントでは、レート制限は1分あたり mini 6回・nano 60回・guard 6回・embedding 60回・rerank 60回・translate 6回です。値は利用状況で変わることがあります
  • 発表では、データは品質向上に使われることがあるとされています。利用規約では入力データを学習に使えるとされ、オプトアウトできるのは有償プランです。無償ベータで可能かは、規約から読み取れません

業務の機密データを入れる用途には合いません。Notta や tl;dv などの文字起こしツールとの詳しい比較はAI文字起こし比較|無料枠・料金・会議後の作業で選ぶを参照ください。

最新の更新。 2026-10-13 に開始。

Reflection Beam

何ができるか。 2026-10-16 に公開されたオープンウェイトモデルです。総パラメータは501B、1トークンで働くのは23Bのスパース MoE で、コンテキスト長は1Mトークン、ライセンスは Apache 2.0 です。

料金。 重みは無料で入手できます。ただし BF16 で約1TB、NVFP4 で約280GB と、全部をメモリに載せる必要があります。推奨は B200 を4基(合計720GB)です。公式ブログには商用の単価の記載がありません(2026-10-16 時点)。公開ベータには「free to start」の表記があります。

向く人・向かない人。 向くのは、GPU サーバーを持ち、自社でモデルを動かせる開発チームです。必要なメモリが数百GB以上あるため、一般のパソコンには載りません。

最新の更新。 2026-10-16 に公開。

DeepMind × GovTech の端末内詐欺検知

何ができるか。 2026-10-14 の発表で、モデルに Gemma を使い、会話の判定を端末上で行う取り組みが示されました。

料金・提供。 精度の数値と提供時期は、公式に記載がありません。提供時期が未発表のため、今すぐ使えるとは言えません。

向く人・向かない人。 向くのは、端末内AIの方向性を知りたい人です。今日の対策として探している人には向きません。

最新の更新。 2026-10-14 に発表。

Personal Agent Protocol

何ができるか。 Sierra と Meta が2026-10-06 に発表したプロトコルです。Stripe Japan が日本向けのリリースを出したのは10-14 で、発表日ではありません。

提供。 v0.1 の仕様は2026年10月後半に公開予定です。仕組みの詳細は、仕様の公開を待つ段階です。

向く人・向かない人。 向くのは、仕様の公開を待って動向を追いたい開発者と事業者です。一般の利用者が今すぐ触れるものではありません。

最新の更新。 2026-10-14 に Stripe Japan が日本向けリリース。

ChatGPT・Gemini・クラウド・EC の追加発表(10月22日追記)

ChatGPT「GPT-6 Astra Pro」のアップデート

何ができるか。 ChatGPT の GPT-6 Astra Pro で応答が速くなり、プラグインやツールの使い方も改善されました。新たに、複数のエージェントが1つの作業の別々の部分を並列で分担できるようになり、作業の進み具合を1つずつ追えます。これまで1つずつ順番に進めていた調べものや資料づくりを、同時に進められる場面が増えます。

料金。 本稿では対象プランと料金を扱いません。使えるプランは OpenAI の公式案内で確認してください。

向く人・向かない人。 向くのは、ChatGPT で調べものや資料づくりを多く行い、待ち時間を減らしたい人です。対象プランは公式の案内で確かめる必要があるため、契約中のプランで今すぐ使えると決めて動く人には向きません。

最新の更新。 OpenAI の公式 X 投稿で告知(公式投稿)。

Gemini アプリ → Google サイトへのエクスポート

何ができるか。 Gemini アプリで作ったインタラクティブなアプリを、1クリックで Google サイトに書き出せます。書き出したものは新しい非公開のサイト下書きに、動く状態のまま入ります。ページの追加、公開、共有は、ふつうの Google サイトと同じ手順です。作った小さな業務アプリを、そのまま社内向けのサイトにしたい人向けの機能です。

料金。 公式の発表に料金の記載はありません。

向く人・向かない人。 向くのは、Gemini アプリで業務アプリを作り、社内に見せる場所を探している人です。提供はウェブ・Android・iOS で、対象は Google Workspace の顧客、Workspace Individual 購読者、Gemini アプリを使える個人 Google アカウントです。管理者向けの新しい管理設定はありませんが、書き出すには Google サイトが有効で、サイトの作成・編集が許可されている必要があります。許可がない組織では使えません。

最新の更新。 2026-10-19 に発表、提供中(Available now)。

Google スプレッドシート × Gemini(BigQuery データの自然言語分析)

何ができるか。 Connected Sheets(Google の大規模データ分析サービス BigQuery のデータを、スプレッドシートから扱う機能)でつないだスプレッドシート上で、Gemini に話しかけるだけでデータを分析できます。Gemini の問い合わせは画面に見えている部分だけでなく、BigQuery 上の全データに対して実行されます。SQL を書けない人でも、大きなデータの集計や分析を表計算の画面から頼めます。公式には「分析からダッシュボードへ」という趣旨の記載もあります。

料金。 対象のエディション・プランに含まれます。対象は Business Standard / Plus、Enterprise Standard / Plus、Google AI Pro / Ultra、Google AI Pro for Education、AI Expanded Access です。

向く人・向かない人。 向くのは、すでに BigQuery にデータがあり、集計を非エンジニアに任せたいチームです。使えるのは BigQuery へのクエリ権限を持つユーザーだけです。管理者による設定の制御はなく、デフォルトで有効です。

最新の更新。 2026-10-19 から段階展開が始まり、全体に行き渡るまで最大15日かかります。

OpenAI のモデルと Codex、Google Cloud の Gemini Model Garden で提供へ

何ができるか。 OpenAI と Google Cloud が2026-10-21、OpenAI の最先端モデルと Codex のワークフローを、Gemini の Model Garden から Google Cloud Marketplace 経由で使えるようにすると発表しました。Google Cloud の契約と請求のまま、OpenAI のモデルを選べるようになります。

料金・提供。 提供開始時期、対象モデル、料金は、本稿の時点では確認できていません。

向く人・向かない人。 向くのは、すでに Google Cloud で契約と請求をまとめている企業です。今すぐ使いたい人には向きません。時期と対象が示されるまで待つ段階です。

最新の更新。 2026-10-21 に両社が発表(OpenAI の発表)。

Shopify「shop.md」「shop.dev」

何ができるか。 Shopify Japan が2026-10-22 に発表した、AI エージェントが利用者の代わりに商品を選ぶ「パーソナルショッパー」として動くための仕組みです。shop.md は、AI エージェント(ChatGPT、Claude など)と Shop アカウントをつなぐ機能で、10億点以上の商品から検索でき、購入履歴・サイズ・好みに基づく提案を受けられます。購入から注文追跡まで一続きで対応します。shop.dev は開発者向けで、Shop MCP(AIが外部サービスの道具を使うための共通の取り決め)を通じて、自作のエージェントやアプリに商品検索・在庫確認・チェックアウト・決済を組み込めます。

料金。 公式の発表に料金の記載はありません。基本的な商品検索は API キーが不要です。

向く人・向かない人。 向くのは、買い物をAIエージェントに任せてみたい人と、EC 向けのエージェントを作る開発者です。購入には本人の承認が必須で、Shop アカウント連携時は保護された決済認証情報が使われます。

最新の更新。 2026-10-22 に発表。

業務で使えるAIエージェントの発表

Architect・Veeva・KS+の料金と提供状況の比較
料金だけでなく、今日使えるか計画かを見分けられます。

ElevenAgents Architect(アルファ版)

何ができるか。 ElevenLabs の ElevenAgents のドキュメントで、「Architect is in alpha」と案内されている機能です。このまとめでは、2026-10-20 時点でアルファ版として案内されている、という範囲で扱います。

料金。 アルファ期間は2026年10月までで、その間は無料です。エージェント分や LLM コストには計上されません。参考までに、ElevenAgents 本体の料金は Free が$0(15分)、Starter が$6(75分)、Creator が$22(275分)、Pro が$99(1,238分)です。追加分は$0.080/分で、LLM 利用料は別に請求されます。

向く人・向かない人。 向くのは、すでに ElevenAgents で音声エージェントを運用している企業です。導入前に知っておく点は次のとおりです。

  • 会話は Zero Retention Mode の対象外で、個人情報・機密情報は共有しないよう案内されています
  • ファイル添付は Creator プラン以上です
  • アイドルのセッションは5分で終了します(Enterprise は15分)

最新の更新。 2026-10-20 時点でアルファ版。無料期間は10月末までのため、11月以降の扱いは公式の案内を待つ必要があります。

Veeva Study Builder Agent

何ができるか。 臨床試験(Clinical Studies)の設定を進める Veeva の AI エージェントです。公式の見出しは「as little as one day」(最短1日)で、これは Veeva 自身の主張です。

発表日が二つある。 英語版の公式リリースが2026-09-24、日本語版(PR TIMES)が2026-10-08です。このまとめでは、英語版を発表日、日本語版を日本向けの発表日として扱います。

料金・提供。 Veeva EDC に含まれ、追加ライセンスは不要とされています。提供は2026年12月に早期導入向けを「計画」している段階です。提供形態は Claude Cowork プラグインで、Veeva が管理する GitHub リポジトリからインストールします。

向く人・向かない人。 向くのは、すでに Veeva EDC を使っている治験の運営企業です。それ以外の人が今日できることはありません。

最新の更新。 2026-10-08 に日本語版を発表。

KS+ SFA(Knowledge Suite+)

何ができるか。 2026-10-08 に提供が始まった営業支援(SFA)ツールです。API は2026年10月末、MCP は11月の提供予定で、まだ使えません。いま使えるのは SFA 本体です。

料金。 CRM/SFA プランが月額3,000円(税抜)/ID で、最低10ID、最低利用期間は12か月です。早期導入として、2026-10-08〜2027-03-31 の契約は先着100社が月額2,500円(税抜)/ID になります。

向く人・向かない人。 向くのは、営業の案件管理ツールを探している営業組織です。API や MCP を前提にした使い方は、提供が始まるまで待つことになります。

最新の更新。 2026-10-08 に SFA の提供を開始。

GMO AIOブースト for EC

何ができるか。 2026-10-08 に提供が始まった、EC 事業者向けのコンサルティングです。専任のコンサルタントが商品情報やデータ構造を分析し、AIエージェントが商品を認識・比較・推薦できる状態かを見ます。

料金。 価格は個社別で、基本契約は6か月です。無料トライアルの記載はありません。

向く人・向かない人。 向くのは、EC 事業者で、個別見積もりを前提に相談できる人です。まず無料で試したい人には向きません。

最新の更新。 2026-10-08 に提供開始。

Atlassian Service Collection の新機能

何ができるか。 2026-10-14 の発表で、変更リスクの AI 評価と、エンドポイントの異常検知・自動修復が加わりました。発表では並んでいますが、状態が違います。

機能状態
AI Change Risk Assessment一般提供
Workforce Management一般提供
ハードウェア資産管理一般提供
Solution Composerオープンベータ
Proactive Service Management(異常検知・自動修復)限定早期アクセス
Slack・Teams・Claude 連携限定早期アクセス

料金・対象。 発表原文に料金の記載はありません。AI リスク評価の対象は、Jira Service Management の Premium と Enterprise です。

向く人・向かない人。 向くのは、変更管理を Jira Service Management で回している IT 運用部門です。異常検知と自動修復は限定アクセスなので、今は登録して待つ段階です。

最新の更新。 2026-10-14 に発表。

国内の業務ツールのAI機能追加(10月22日追記)

ChatSense(ナレッジセンス)

何ができるか。 パソコン作業を録画するとAIが手順をマニュアルにし、その手順どおりに操作も代行するデスクトップAIです。2026-10-19 に、長いPC作業を途中で区切らずに録画すると、前半から後半までの操作をまとめてマニュアル化できる機能が加わりました。複数画面を行き来する作業にも対応します。

料金。 この機能の料金は発表に記載がありません。既存サービスについては「初期費用が無料、最低利用期間の縛りがない」と説明されています。詳細は問い合わせ対応です。

向く人・向かない人。 向くのは、長いPC作業のマニュアル化や自動化に関心のある法人です。新機能はβ版ユーザーを募集している段階なので、すぐ全社展開したい人には向きません。

最新の更新。 2026-10-19 に発表(プレスリリース)。

GMO AI RAG × JOINT AI Flow byGMO

何ができるか。 「JOINT AI Flow byGMO」で作った業務ワークフローが、就業規則やマニュアルなどの社内文書を「GMO AI RAG」(社内の文書を検索して答えるAIの仕組み)経由で参照できるようになります。参照した内容に基づく判断や処理も、フローに組み込めます。ナレッジの検索から業務の実行までを一続きでつなげられます。

料金。 料金の記載はなく、各社への問い合わせになります。連携を使うには両サービスそれぞれの契約が必要です。

向く人・向かない人。 向くのは、社内規程やマニュアルをもとに業務を自動で回したい企業です。どちらか一方しか契約していない場合は、連携を使えません。

最新の更新。 2026-10-19 に発表。

トヨクモ FormBridge(kintone 連携フォーム)の AI 機能

何ができるか。 kintone と連携するフォームサービス FormBridge に、新機能「AIでフォームのデザインを操作」が加わりました。作りたいフォームを文章で伝えると、AIがフィールドの配置と表示設定を提案します。フォームの見た目を整える手作業を減らせます。

料金。 対象は FormBridge の全コースで、追加料金はなく既存のコース料金に含まれます。

向く人・向かない人。 向くのは、すでに FormBridge を使っていて、フォームの見た目づくりに手間がかかっている人です。使うには、事前にアカウント画面で有効化が必要です。AIが変更できるのはフォームのデザイン設定だけで、JavaScript や CSS のカスタマイズコードは作れません。入力内容は AI モデルの学習に使われないと記載されています。

最新の更新。 2026-10-19 に発表。提供開始は2026-10-16。

JAPAN AI Search 3.0(JAPAN AI株式会社)

何ができるか。 社内文書から根拠となる箇所を探し、出典を付けて答えるナレッジ検索基盤です。根拠が見つからない場合は推測せず「見つからない」と答える設計です。同社によると、EnterpriseRAG-Bench で88.36点(公開リーダーボード3位相当)です。これは同社の自己申告です。

料金。 追加の月額料金はなく、既存の契約プランで使えます。利用内容に応じてクレジットを消費します。

向く人・向かない人。 向くのは、社内ナレッジの検索や問い合わせ対応の下調べを、出典つきで任せたい企業です。すでに JAPAN AI を契約していない場合は、先にプランの検討が要ります。

最新の更新。 2026-10-19 に提供開始。

lisnavi(リスナビ/株式会社Scene Live)

何ができるか。 アウトバウンドコールシステム「lisnavi」に、MCP(AIが外部サービスの道具を使うための共通の取り決め)連携機能が加わりました。蓄積された営業データを、外部AIから参照・分析できます。対応AIは ChatGPT、Claude、Microsoft Copilot です(2026年10月時点)。公式の記載は「参照・分析」で、AIから架電などを操作できるとは書かれていません。

料金。 発表に料金の記載はありません。

向く人・向かない人。 向くのは、架電の結果を AI で振り返りたい営業・コールセンターの担当です。AIに架電そのものを任せたい人は、この発表の範囲では当てはまりません。

最新の更新。 2026-10-20 に発表、同日リリース。

HIX AI「スキル」

何ができるか。 INNOVATE AI PTE. LTD が2026-10-20 に公開した、HIX AI の新機能です。AIエージェントに実行能力を付ける機能で、情報検索からレポート執筆、資料生成まで、複数ステップの作業を自動で処理します。単なる指示文ではなく、独立した機能パッケージです。公式提供分に加え、ユーザーが追加・管理でき、ZIP アップロードと GitHub からのインポートに対応します。

料金。 提供条件と料金の記載はありません。

向く人・向かない人。 向くのは、資料作成やリサーチなど複数ステップの作業を、型にして繰り返したい人です。料金が示されていないため、予算を決めて選びたい人は、先に公式に問い合わせる必要があります。

最新の更新。 2026-10-20 に公開。

GMOサイン「AI Flowオプション」

何ができるか。 電子契約サービス GMOサインで、AIとの会話から契約書の検索や署名依頼ができます。AIエージェントと GMOサインをつなぐオプションで、MCP に対応します。保管済みの契約書を検索でき、過去の契約情報を文書作成に使えます。チャット上から署名依頼まで完結します。リモート MCP サーバーを使い、簡単な接続設定だけで使えるという説明です。

料金。 発表に料金の記載はなく、詳細は公式の AI Flow ページとされています。

向く人・向かない人。 向くのは、契約書を探して署名を依頼する作業が多い企業です。画面を行き来せず、会話で進められます。

最新の更新。 2026-10-21 に提供開始。

JAPAN AI 3.0(JAPAN AI株式会社)

何ができるか。 企業向けAIプラットフォーム「JAPAN AI」の大型アップデートです。主な内容は3つです。

  • STUDIO App: JAPAN AI STUDIO で作った AI をアプリとして組織に配布する仕組み。10月22日から提供
  • JAI Auto: 依頼に応じて各社の最上位モデルから最適なものを選んで答える機能。提供中。同社によると「Claude Opus 5.5に迫る性能で、料金は Claude Sonnet 5.5 と同一」(同社の自己申告)
  • 新料金プラン: 10月22日から

料金。 Free(無料)、Team(月額2,980円/名)、Entry・Premium・Max(企業向け個別見積)の5段階です。

向く人・向かない人。 向くのは、AIを全社の業務に定着させたい企業です。小さく始めたい人は Free か Team から入れます。Entry 以上は個別見積なので、費用を先に知りたい人は問い合わせが必要です。

最新の更新。 2026-10-22 に発表、順次提供開始。

導入判断に効く予測:Gartner の FDE 予測

Gartner は2026-09-29、2028年までに企業の70%が「ベンダーの FDE(現場常駐エンジニア)が作ったエージェント型 AI」を放棄すると予測しました。理由はコストの高騰と、自社で改良できないことです。実際のAIエージェント導入事例まとめ|効果の数字と条件を比較から、この課題の詳細が分かります。製品の発表ではなく予測であり、判断材料の一つとして読むのが妥当です。外部のエンジニアに作ってもらう前に、自社で手を入れられるかを確かめる、という見方ができます。

Gartnerの2028年までの予測と理由
これは製品発表ではなく予測で、判断材料の一つとして読む情報です。

導入前の注意点:料金・無料期間・データ

確認すること該当する発表
無料はいつまでかArchitect は2026年10月まで。Sarashina は終了時期が未定
提供は確定か計画かVeeva は2026年12月に早期導入向けを計画。KS+ の API・MCP は予定。OpenAI × Google Cloud は時期・対象モデルが未確認
全員に届いているかスプレッドシートの Gemini 分析は段階展開(最大15日)。ChatSense の新機能はβ版ユーザー募集中
入力データが学習に使われるかSarashina は学習に使えるとされ、オプトアウトは有償プラン。Deep Review と FormBridge は学習に使わない旨の記載
保存期間Deep Review は1年間(画面表示のためだけ)
機密情報を入れてよいかArchitect は Zero Retention Mode の対象外で、個人情報・機密情報を共有しない案内。Sarashina はデータが品質向上や学習に使われ得る
使える地域・条件Sarashina は日本国内の個人・法人限定。Google Play の自分用アプリは当初米国の18歳以上
事前の設定や契約が要るかFormBridge の AI 機能は事前の有効化が必要。GMO AI RAG × JOINT AI Flow は両サービスの契約が必要。スプレッドシートの Gemini 分析は BigQuery のクエリ権限が必要
実行の前に本人の承認があるかShopify の shop.md / shop.dev は購入に本人承認が必須

無料の発表ほど、データの扱いと条件を先に読むと失敗しにくくなります。

無料の発表で確認する期限・保存期間・学習利用・地域
無料でも、期限・保存期間・学習利用・地域の条件を先に確認します。

更新履歴

  • 2026-10-20:初版。2026年10月前後の13件を掲載。
  • 2026-10-22:13件を追記(計26件)。ChatGPT の GPT-6 Astra Pro、ChatSense、GMO AI RAG × JOINT AI Flow、FormBridge の AI 機能、JAPAN AI Search 3.0、Gemini アプリの Google サイト書き出し、スプレッドシート × Gemini(BigQuery)、lisnavi、HIX AI「スキル」、GMOサイン AI Flow、OpenAI × Google Cloud、JAPAN AI 3.0、Shopify shop.md / shop.dev。
  • 追記予定:Architect の無料期間(2026年10月まで)が終わった後の扱い、Veeva の早期導入(2026年12月)、Personal Agent Protocol v0.1 の公開、KS+ の API・MCP の提供開始、OpenAI × Google Cloud の提供時期と対象モデルを、発表が出た日付とあわせてここに追記します。

次の一歩

文書を書く機会があるなら、今日やることは1つです。Deep Review に、提出前の文書を1本入れる。無料枠は週2回で、文書は学習に使われないと公式ブログに明記されています。点検の結果を見て、自分の文書に当てはまる指摘が1つでもあれば、使う価値の目安になります。

Deep Reviewを試す3つの手順
3ステップで、今日のうちに最初の一歩を踏み出せます。

論文や設計書などの文書をAIに点検してもらいたい人には、全ユーザー週2回まで無料のDeep Reviewが合います。

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文書を点検する用途に当てはまらない人は、日本語AIを無料で試せる Sarashina(日本国内限定)か、ここまでの早見表で自分の立場に近い行を選んでください。